倫理法人会

企業に倫理を!職場に心を!倫理法人会の求める未来

会社を左右する99%が経営者の資質によると言われています。これからの時代は、しっかりとした倫理観に基づく経営を推進する企業こそが輝き、勝ち残る時代になると確信します。

経営者が純粋倫理の学習と実践によって自己変革し、職場に活力朝礼を導入し、会社全体を活性化させていく。それによって、経営のみならず、各家庭や地域社会にまで、健全な和を広げていこうという理念に基づいて、倫理法人会は日本全国47都道府県に設立されました。

倫理法人会は、まさしくそうした倫理経営を学び、政治、宗教、思想に偏ることなく「日本を良くする倫理運動の推進」を実践する経営者の集まりなのです。

倫理法人会は一般社団法人倫理研究所の法人会員によって組織された会です。「企業に倫理を、職場に心を」をスローガンに、まずトップが純粋倫理を学び、変わることによって、社員や社風を変え、健全な繁栄をめざしています。

昭和55年10月、全国に先駆けて千葉県倫理法人会が設立されたのを皮切りに、各地に波及し、現在、47の都道府県倫理法人会に加え、683ヵ所に市・区単位の倫理法人会を設立。

会員数は6万社にのぼります。(平成22年8月末現在)

1.良い経営・良い仲間作りを!
2.良い人材が集まり、企業を育てる!
3.人間関係が素晴らしい社風を!
4.正しき後継者の育成を!

社会教育の団体です。

一般社団法人として〈研究〉〈教育〉〈出版〉〈普及〉の諸活動を行っている他、文化活動や環境美化活動にも力を入れています。
構成員は、活動の趣旨に賛同する全国各地の個人及び法人の会員です。
創立は昭和20年9月3日。敗戦後の国情の混乱により、道義が退廃した国の姿を憂えて、創立者・丸山敏雄が倫理運動を創始した日です。
昭和21年に「新世文化研究所」を設立。

昭和23年に社団法人の許可を受け、昭和26年「社団法人倫理研究所」と改称しました。
平成25年9月2日より、「一般社団法人倫理研究所」と名称変更をいたしました。
現在では日本全国はもちろん、アメリカ、ブラジル、中国、台湾、韓国等にも倫理運動の輪が広がっています。

21世紀が到来し、国際化やIT革命などの大変動の時代を迎えています。しかし、衣食住をベースにした生活や人間関係の基本はいつの時代も変わりません。
物質世界には物理という法則があり、肉体には生理という法則があるように、人間生活にも倫理という法則があります。

人が生きる上において、人と人、人と物、人と自然との関わりにおける不変の法則が存在しているのです。
倫理研究所はその生活法則を「純粋倫理」と呼び、学問的に掘り下げつつ、日常生活での実践を奨励し、日本のみならず世界に普及する活動を展開してきました。さらに、地球環境の破壊が懸念されるにいたって、2代目理事長・故 丸山竹秋は「純粋倫理」に根ざした「地球倫理」を提唱、倫理研究所はその研究と推進に全力を注いでいます。

万人幸福の栞

守れば必ず幸福になり、はずれれば不幸にならざるを得ない厳然とした日常の法則。
また、人と人・物・自然とのあるべきあり方を律する自然の法則が『純粋理論』です。
倫理研究所を創設して『倫理』を宣布した丸山敏雄氏は、そのエッセンスを17ヶ条の標語にして生活の指針としました。

それが『万人幸福の栞(しおり)』です。

第一条 今日は最良の一日、今は無二の好機

第ニ条 苦難は幸福の門

第三条 運命は自らまねき、境遇は自ら造る

第四条 人は鏡、万象はわが師

第五条 夫婦は一対の反射鏡

第六条 子は親の心を実演する名優である

第七条 肉体は精神の象徴、病気は生活の赤信号

第八条 明朗は健康の父、愛和は幸福の母

第九条 約束を違えれば、己の幸を捨て他人の福を奪う

第十条 働きは最上の喜び

第十一条 物はこれを生かす人に集まる

第十二条 得るは捨つるにあり

第十三条 本を忘れず、末を乱さず

第十四条 希望は心の太陽である

第十五条 信ずれば成り、憂えれば崩れる

第十六条 己を尊び人に及ぼす

第十七条 人生は神の演劇、その主役は己自身である

明朗・愛和・喜働の3つの実践

今、経営者に倫理が求められています。一般に言われる道徳とは違い、誰もが実践すれば、必ず幸せになれるものが「純粋倫理」です。

「純粋倫理」は純情(すなお)を基本として3つの実践を掲げています。

明朗

純粋倫理の実践による学びは、人が「純情」の心境を保ち続けることを目的としている。そして「純情」とは「明朗」「愛和」「喜働」という三つの実践によって到達できる心境に他ならない。これらの基本実践の基底をなすのが「明朗」である。これが人に向かう時に「愛和」となり、仕事や人生に向かう時に「喜働」となる。明朗とは文字通り心を明るくすることであるが、表面的な明るさというよりも、心の内にこだわりや捉われが何もない状態から生まれる明るさにすることである。憂鬱・心配・怒り・焦りを抱かず、晴れわたった大空のように澄んだ心のことである。この明朗な心は、仕事や生活にも深く影響している。

真に正しいこと
明朗心は、その人の肉体健康の元であり、家庭健康の中心であり、事業健康の根源である。真に正しい事とは、まず己が救われ、それといっしょに人が救われることでなくてはならぬ。明朗こそ、まず己が救われるともしびであり、己のかかげたこの燈火で、人もまた救われる。そして世の中が光明にかがやいて来る。

明朗の具体的実践
①行動を変える

第一のコツは、行動を「内から外へ」方向転換をはかることである。

②客観視する

第二のコツは、心配したり、悲しんだり、怒っている自分を、じっと静かに横から眺めてみることである。

太陽を仰ぐ

愛和

愛和が本と末、原因と結果の関係が愛によって和を得た相(すがた)、和のもとは愛である。そしてこの愛和は、すべての幸福のもとである。愛の本質は「むすびつける」ことである。バラバラに離反している物事や状態を統合し、融合する力、それが愛である。言い換えれば「親和力」となる。その、むすぶ力が場にみなぎり、すべての人(物)が本来あるべき在り方にある状態が和(調和)なのである。愛に満ち溢れていれば、進んで相手に合わせて和合することができる。ここに幸福も平和も実現する。

仕事を愛するということ
貧富の岐れ目、それは、その日その日の仕事を愛しているか、自分の職場を”無上の働き場”と考えているか、共に働く人々を愛しているかにかかっている。

挨拶の実践
心のこもった明るい挨拶は、職場活性化の原動力となる。その企業がどれくらいのレベルにあるかは、従業員の挨拶の声を聞いただけで察せられる。敬いと愛とは、人を結びつける金のひもである。この美しい情が、まず一日の心の交流の始めとして交わされるのが、朝のあいさつである。

和合の秘訣
仲良くするところに全てが生まれ、争う時に一切が壊れる。「愛」は、抱く、暖める。「和」は、万物をそこに生かす。世の中の不幸は、愛和の欠けた事から起こる。そして、人と物と万象と和する秘訣は、自分から合わせることにある。

喜働

「喜働」とは、文字通り「喜んで働く」ことだが、そこでは「働き」と「喜び」は別々ではない。働きに喜びが加わるのでもなく、「働くことそのものが大きな喜びである」という状態(境地)なのである。

仕事のないほど苦しい事はない。仕事を持つこと、何と嬉しい事であろう。仕事そのものが恵みである。働くことそのものがまず何よりの報酬である。

働くこと自体が大きな喜び
働きは最上の喜びとなる
喜働とは清い働きのこと
働きは一切の幸福や喜びを産む幸福の源泉
喜働は生産の原動力
喜働は日々の実践目標
人は働くために生まれている。働かむものは生きる価値がない